06月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫08月

2012.07.27 (Fri)

手紙と民意。

本格的な暑さの到来。皆様いかがお過ごしでしょうか。

先日、事務所に激励のお手紙をいただきました。送り主は
「いち市民」とだけ書いてあり、お礼もできないことから、
この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。
(過日、TwitterやFacebook上でも取り上げさせていただき
ました)

さて、今回のBLOGでは手紙の内容もさることながら、この
手紙の重さや意義についての思いを綴ってみたいと思います。

今から1年3か月前に、地方統一選挙が行われ、4年ぶりに流山
市政に対する“民意”が明示されました。

投票率は50.36%(過去最低)。あわせて市長や議員個人への
期待や過去の実績評価(いわゆる民意)などは、それぞれの議
員ごとに“得票”という形で数値化されました。次に市民の方
の意向が示されるのは平成27年4月です(解散がなければ…)

現状では“民意が明示(数値化)される瞬間”は選挙のみであり、
次の選挙までの4年間はこの数値が直近の民意となります。
(もちろん期中のアンケートや世論調査などを行う手法がない
わけではありませんが…)

国政の首相や大都市の首長への世論調査などは皆さんも眼にし
たことがあるかと思いますが、一般的な地方政治では、同様の
調査が実施されることはほとんどありません。

また、地方議会の解散は法律的に認められながらも実行される
ことは非日常的。それ以外としては個々人の議員活動内におい
て「直近の民意」を汲み取るしかありません。
(住民投票や市民の意向調査などの手法もありますが、民意の
意味合いとは少し違うように思います)

民意を感じとり、どのように政治を運営していくか。まさに、
議会制民主主義の真髄です。

一方で「国家の品格」の著者である藤原正彦氏は、昨今の「民
意(=国民目線)一辺倒の政治には警鐘を鳴らしています。大
切なことは「国民の深い悩みや不安を洞察し、それらに機敏に
手をうち、大局観に立って、国民を安寧に導くこと」であると。
(「大いなる暗愚」より)

これは、民意と政治のあり方の難しさを表したものですが、い
ずれにしても、切っても切り離せないこの二つの関係をしっか
りと認識して行動する必要があります。

衆議院における総選挙以外では、直近の民意を掴み難い現在
の政治制度。かと言って、スイスのように何でもかんでも国民
投票にした結果、投票率が右肩下がりという事例もあり、適度
に民意を汲み取ることの難しさも感じます。

地方政治の現場に生きる私にとって、民意は活動の源泉。しかし
ながら、4年に一度の選挙時期にしか明らかにならない民意をど
のように位置づけるか。例えば、制度論で言えばアメリカの大統
領選挙(4年ごと)の中間の年に行われる中間選挙のように、任
期途中の審判によって政策の転換や改革のスピードアップが図ら
れるようになるなど、一定の外圧(プレッシャー)が係ることは
より良質な政治(家)を作り上げる一つの仕組みであるように思
います。当落は関係ない中間選挙、地域主権型国家の中で研究
の余地はありそうです。

温かい民意には自信を持ち、厳しい民意には謙虚になり、活動の
見直しや政策の転換を図る。もちろん、民意とぶつかることも時
としては必要でしょう。そのためにも、努めて外に出て、一人で
も多くの皆さんと接することを大切にしたいと思っています。

と大きな話になってしまいましたが、選挙から1年以上経って少し
緊張が緩むこの時期に今回のようなお手紙は、私にとりまして大
きな“民意”の確認となりました。心よりお礼を申し上げます。
引き続き、自信をもって市政(議会)運営に携わっていきたいと
思います。

心より感謝を込めて。

酷暑の折、皆様もご自愛下さいませ。


                 平成24年7月吉日
                           森りょうじ

letter
19:31  |  未分類  |  トラックバック(0)
 | HOME |  NEXT