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2013.01.24 (Thu)

“十年一日”の駅頭活動。

残り一駅(江戸川台駅東口)で1月の駅頭スケジュールも終了。そのような
中で今朝の活動中にふと脳裏を過った思いがあります。

平成14年12月末に会社を退職し、徒手空拳の環境で始めた駅頭活動が、
気付けば10年目を迎えていました。(浪人中はお休み期間もありました)

それは、単に“十年一日”(長い年月の間、何の変化もなく同じ状態
であること[大辞泉])的な活動というようなものではなく、限りない人々
との出会いがあり、また移り変わる街の動態変化を肌で感じとりながら、
価値ある時間を過ごすことができたという“感謝の思い”です。

また絶対と言えるものではありませんが「駅頭活動の中で微妙に変化する
民意を感じ取る力」が自らに備わり始めていることにも気づかされました。

もちろん“民意”を感じ取るのは生易しいものでなく、時として移ろい易くも
あり、冷め易くもある。ただそれも含めて“民意”。生意気を言えば、そこに
面白さがあります。

人が集い、人の流れがあるところには“民意”が溢れています。政治家は
そこに飛び込む勇気と気概が必要です。一般的にある後援会組織も大切。
しかしながら、それだけに固執してしまうことは大局的な見地から政治全体
を見る可能性を狭めてしまうような気がします。

「政治家は(選挙の時以外は)顔が見えない」という言葉をよく聞きます。
私的には「常に顔が見えてもご機嫌取りばかりしているような政治家では
意味がない」とも感じていますが、いずれにしても有権者の方が厳しい目
で政治家を見ているのは紛れもない事実。

そこで大切なことは裃を脱ぎ、膝を突き合わせながら本音を語り合える
関係を築けるか…この一点に尽きると思います。まさに「自治の礎」です。

決して駅頭活動を金科玉条にするわけではありません。ミニ集会でもよい
ですし、自治会活動を通じて民意を感じ取ることもいいと思います。

大切なことは十年一日的な日常活動の中にも、実は政治家にとっては
大きな成長の糧があり、何年後に振り返ってみると、とてつもなく自信に
繋がっていることがあるはずだということです。

昨年末の総選挙、一昨年の地方統一選挙でも、至る地域で「過去最低の
投票率」を記録しました。政治に携わる者として心苦しい思いがあります。
もちろんこれは政治側の責任ばかりではないことも事実です。

しかし日常的に民意を感じ取る努力、有権者と向き合う努力を怠らなけれ
ば、そこには必ず一筋の光明が差すものと感じています。

十年一日とは言え、実際は自分も周りの方も大きく変わっていました。
当時は26歳だった私も既に36歳。現役だったサラリーマンの方も退職して
いたり、ランドセルを背負っていた子供がネクタイをしているケースもあり
ます。ただしあっという間であったと感じることができるのは、この活動が
大変に有意義であり、誇れるものであったという自負です。

何故なら駅頭活動を通じて「たくさんの人との繋がり」が出来、タイムリーに
生の声を聞ける風土も出来ました。当初は挨拶をしてくれなかった学生が
しっかりと挨拶を返してくれるようにもなりました。これら全てが活動を継続
できた最大の理由です。

一言、感謝。

「政治は一人ではできない…(中略)人の輪をつくるのがいかに大事かと
つくづく思うのである。」(橋本五郎著「総理の器量」)

森の駅頭活動には政治的浪漫があり、また人生があります。

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