2013.04.01 (Mon)
二つの、始める。
あちらこちらより桜満開の便りが届き、何処となく気持ちが高揚感する季節ですね。
さて公務のお話をしますと、少し前の3月22日(金)に定例会が閉会しました。新年度予算の
審査に加え、大型補正予算の追加上程もあり、疲労感を感じた議会でした。
が、息つく暇もなく、今後議会内では二つの「始める」が動きだします。
一つの「始める」は、今議会でも大きな争点となった“総合体育館の建て替え問題”。実際に
利用した経験のある方は建物老朽化のイメージが湧くかと思いますし、科学的な点からしても
耐震基準を満たしていないことから、建て替えの必要性に関しては多くの市民の方に賛同を頂
けると思います。
一方、今議会の審議中に、この問題に関連した「議案の賛否」に関する新聞報道がなされたこ
とから、この事業(計画)の規模やあり方についても市民より高い関心が寄せられています。
ですので、それらを含め引き続き、議会内で公開型式(特別委員会)で議論を行うことにしま
した。関連予算は成立しつつも、事業は当面見送るという極めて珍しいケースとも言えます。
同施設はスポーツ振興・健康の街づくりに寄与するばかりでなく、災害時の避難場所にもなり
ます。そのようなことから皆さんにとっても様々な影響がある施設でもあり、今後、審議を
していく中で“皆さんの声”も大切な材料となることは言うまでもありません。忌憚のない
ご意見をお待ちしております。
もう一つの「始める」は議員定数に関する問題です。
こちらは選挙直前になると「多い」「少ない」といった単調な議論に終始される傾向が見受けら
れます。しかし、前回の選挙(2011年)と次回選挙(2015年)の中間にあたる今だからこそ、
冷静に議論を展開していくことが期待されます。
これからの方針としては、「公開型」「市民参加型」のスタイルをとりながら地域主権時代の
議会に相応しい方法(参考人制度、公聴会、専門的知見の活用、シンポジウムなど)を活用
し、議論を進める予定です。(体育館の審議方法は未定)
皆さんとしっかり議論をすることで、結果として住民と議会が更に歩み寄ることに繋がること
を願っています。と言いますのも、例えば中立的な立場から所感を述べれば「住民と議会は
お互いの現状に対し多少誤解をしているところがあり、信頼関係に悪影響を及ぼしている場合
が多い」と感じることがあるからです。誤解を恐れずに言えば、感情的に議員定数削減を論じ
る方などはこのケースにあたるかと思います。
このような厳しい時代ですから、我々公僕に向けられる視線が厳しいことは重々承知してい
ます。しかし最初の地点から公務員や議員を「悪玉」的に捉えるケースも見受けられ、本来
求められる役割などの部分についてきちんと目を向けていない現実もあります。このような
状態が続けば我々の職業はいつまで経っても「不要な組織」「単なる肥大化した組織」とし
てレッテルを貼られ続けられるだけで、皆さんとの信頼関係の構築すらままなりません。
少子高齢化を迎え、大きな災害などの可能性が指摘される中で、地域が一丸となり、様々な
課題を乗り越えていくためには、地域で暮らし、営みをする人同士による「信頼関係」が
必要不可欠です。理想論かも知れませんが、その点をなくして地域を好きになり、誇れる訳
がありません。
もちろん、時代背景や民間の厳しさという視点も織り交ぜながら、律するべきは律し、正す
べきは正しながら、時代に相応しい姿にしていくのは当然のことだと思います。
いずにれしましても、両テーマともに深い議論が求められるものであり、市民と共有できる
結論を目指さねばなりません。これは平成21年に制定した議会基本条例の前文にある
「市民に開かれた議会」を成し得るための大原則です。
厳しくも温かい視点で見続けて頂ければ幸いです。
市内の桜も満開の季節。我々議員も2年前には皆さんの力で「28個の当選の花」を咲か
せて頂きました。今一度、その当時の想いに立ち返り、議論を「始める」ことにしていきた
いものです。
平成24年4月1日 森りょうじ

(平成25年4月1日@市役所4F・議員控室からの眺め)
さて公務のお話をしますと、少し前の3月22日(金)に定例会が閉会しました。新年度予算の
審査に加え、大型補正予算の追加上程もあり、疲労感を感じた議会でした。
が、息つく暇もなく、今後議会内では二つの「始める」が動きだします。
一つの「始める」は、今議会でも大きな争点となった“総合体育館の建て替え問題”。実際に
利用した経験のある方は建物老朽化のイメージが湧くかと思いますし、科学的な点からしても
耐震基準を満たしていないことから、建て替えの必要性に関しては多くの市民の方に賛同を頂
けると思います。
一方、今議会の審議中に、この問題に関連した「議案の賛否」に関する新聞報道がなされたこ
とから、この事業(計画)の規模やあり方についても市民より高い関心が寄せられています。
ですので、それらを含め引き続き、議会内で公開型式(特別委員会)で議論を行うことにしま
した。関連予算は成立しつつも、事業は当面見送るという極めて珍しいケースとも言えます。
同施設はスポーツ振興・健康の街づくりに寄与するばかりでなく、災害時の避難場所にもなり
ます。そのようなことから皆さんにとっても様々な影響がある施設でもあり、今後、審議を
していく中で“皆さんの声”も大切な材料となることは言うまでもありません。忌憚のない
ご意見をお待ちしております。
もう一つの「始める」は議員定数に関する問題です。
こちらは選挙直前になると「多い」「少ない」といった単調な議論に終始される傾向が見受けら
れます。しかし、前回の選挙(2011年)と次回選挙(2015年)の中間にあたる今だからこそ、
冷静に議論を展開していくことが期待されます。
これからの方針としては、「公開型」「市民参加型」のスタイルをとりながら地域主権時代の
議会に相応しい方法(参考人制度、公聴会、専門的知見の活用、シンポジウムなど)を活用
し、議論を進める予定です。(体育館の審議方法は未定)
皆さんとしっかり議論をすることで、結果として住民と議会が更に歩み寄ることに繋がること
を願っています。と言いますのも、例えば中立的な立場から所感を述べれば「住民と議会は
お互いの現状に対し多少誤解をしているところがあり、信頼関係に悪影響を及ぼしている場合
が多い」と感じることがあるからです。誤解を恐れずに言えば、感情的に議員定数削減を論じ
る方などはこのケースにあたるかと思います。
このような厳しい時代ですから、我々公僕に向けられる視線が厳しいことは重々承知してい
ます。しかし最初の地点から公務員や議員を「悪玉」的に捉えるケースも見受けられ、本来
求められる役割などの部分についてきちんと目を向けていない現実もあります。このような
状態が続けば我々の職業はいつまで経っても「不要な組織」「単なる肥大化した組織」とし
てレッテルを貼られ続けられるだけで、皆さんとの信頼関係の構築すらままなりません。
少子高齢化を迎え、大きな災害などの可能性が指摘される中で、地域が一丸となり、様々な
課題を乗り越えていくためには、地域で暮らし、営みをする人同士による「信頼関係」が
必要不可欠です。理想論かも知れませんが、その点をなくして地域を好きになり、誇れる訳
がありません。
もちろん、時代背景や民間の厳しさという視点も織り交ぜながら、律するべきは律し、正す
べきは正しながら、時代に相応しい姿にしていくのは当然のことだと思います。
いずにれしましても、両テーマともに深い議論が求められるものであり、市民と共有できる
結論を目指さねばなりません。これは平成21年に制定した議会基本条例の前文にある
「市民に開かれた議会」を成し得るための大原則です。
厳しくも温かい視点で見続けて頂ければ幸いです。
市内の桜も満開の季節。我々議員も2年前には皆さんの力で「28個の当選の花」を咲か
せて頂きました。今一度、その当時の想いに立ち返り、議論を「始める」ことにしていきた
いものです。
平成24年4月1日 森りょうじ

(平成25年4月1日@市役所4F・議員控室からの眺め)
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