2022.07.05 (Tue)
「議員ハラスメント防止」元年に。
様々な分野での「ハラスメント」が叫ばれる中、私たち地方議会・議員に関するハラスメントについても注目となっています。
そのような中、本日開かれた全国市議会議長会理事会ではハラスメントに関する「研修モデルプログラム」が発表されました。来月には流山市議会でも初の研修会開催の準備を進めていたこともあり、絶妙なタイミングでの発表でした。この裏には清水富雄会長(横浜市会)の強力なリーダーシップとそれを支える事務方皆さまの献身的な協力があったものと推察します。
本年4月に内閣府男女共同参画局が「政治分野におけるハラスメント防止研修教材」として動画教材を全国の地方議会向けに配信。また先月には福岡県議会で「ハラスメント条例(票ハラ対策)」を制定するなど各議会で条例制定、決議や研修会開催の動きが始まっています。この流れはさらに大きなものになることが予想されます。
そもそも議員に関する「ハラスメント」は様々です。議員同士、議員と職員間そして有権者と議員間における「票ハラスメント(投票や選挙運動への支援につけ込んでセクハラやパワハラなどをする)」と言われるものがあります。つまり「政治」に関するハラスメントは定義も複雑なことをご理解頂けると思います。
そのことについて住民も巻き込んだ議論を行い、明確でなくても課題や認識を共有化したり、ハラスメントに関する姿勢を議会外に示すことは、重要な視点になると思います。まずは本市でも議長としてしっかりと議論の環境づくりを図っていきたいと思います。
また理事会の議論では、私から「議長会として各市議会の取り組みを支える仕組みづくり」についても求めました。とくに地方議会の取り組みをサポートするには、議会(政治)という独自の制度、独特の文化や風習がある業界業態を理解し、課題や論点を明確にする助言が不可欠です。
企業研修と同じようにいくことが理想ですが、現実的には理想論を語っても政治独自の文化・風土は根強く、簡単に議論が進まないことも考えられます。だからこそ地方議会の相談窓口役としての「議長会」がしっかりとサポートすることが求められます。質疑の中でそのことを強く指摘しました。事務総長からも「積極的に相談に応じていきたい」との力強い答弁がありました。心強いものを感じます。
議論を終えた後、私のところに女性議長が来られ「大切な指摘をして下さり、ありがとうございました」と言って下さいました。その他のテーマ(議会屋自治体DX・憲法における自治の位置付け)と併せて積極的に発言して良かったと感じています。これも流山市議会各位の理解や協力あってこその行動と感じています。
地方議員の成り手不足、高齢化また女性議員の割合の低さも指摘される中、地方議会は非常に厳しい状況におかれています。小さな一歩かも知れませんが、まずはハラスメントの取り組みを強化し、多様な人材を受け入れる環境づくりを目指していきたいと思います。
議会関係者の皆さまと併せて、市民の皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
流山市議会議長 森りょうじ
#市議会議長会 #議会改革


そのような中、本日開かれた全国市議会議長会理事会ではハラスメントに関する「研修モデルプログラム」が発表されました。来月には流山市議会でも初の研修会開催の準備を進めていたこともあり、絶妙なタイミングでの発表でした。この裏には清水富雄会長(横浜市会)の強力なリーダーシップとそれを支える事務方皆さまの献身的な協力があったものと推察します。
本年4月に内閣府男女共同参画局が「政治分野におけるハラスメント防止研修教材」として動画教材を全国の地方議会向けに配信。また先月には福岡県議会で「ハラスメント条例(票ハラ対策)」を制定するなど各議会で条例制定、決議や研修会開催の動きが始まっています。この流れはさらに大きなものになることが予想されます。
そもそも議員に関する「ハラスメント」は様々です。議員同士、議員と職員間そして有権者と議員間における「票ハラスメント(投票や選挙運動への支援につけ込んでセクハラやパワハラなどをする)」と言われるものがあります。つまり「政治」に関するハラスメントは定義も複雑なことをご理解頂けると思います。
そのことについて住民も巻き込んだ議論を行い、明確でなくても課題や認識を共有化したり、ハラスメントに関する姿勢を議会外に示すことは、重要な視点になると思います。まずは本市でも議長としてしっかりと議論の環境づくりを図っていきたいと思います。
また理事会の議論では、私から「議長会として各市議会の取り組みを支える仕組みづくり」についても求めました。とくに地方議会の取り組みをサポートするには、議会(政治)という独自の制度、独特の文化や風習がある業界業態を理解し、課題や論点を明確にする助言が不可欠です。
企業研修と同じようにいくことが理想ですが、現実的には理想論を語っても政治独自の文化・風土は根強く、簡単に議論が進まないことも考えられます。だからこそ地方議会の相談窓口役としての「議長会」がしっかりとサポートすることが求められます。質疑の中でそのことを強く指摘しました。事務総長からも「積極的に相談に応じていきたい」との力強い答弁がありました。心強いものを感じます。
議論を終えた後、私のところに女性議長が来られ「大切な指摘をして下さり、ありがとうございました」と言って下さいました。その他のテーマ(議会屋自治体DX・憲法における自治の位置付け)と併せて積極的に発言して良かったと感じています。これも流山市議会各位の理解や協力あってこその行動と感じています。
地方議員の成り手不足、高齢化また女性議員の割合の低さも指摘される中、地方議会は非常に厳しい状況におかれています。小さな一歩かも知れませんが、まずはハラスメントの取り組みを強化し、多様な人材を受け入れる環境づくりを目指していきたいと思います。
議会関係者の皆さまと併せて、市民の皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
流山市議会議長 森りょうじ
#市議会議長会 #議会改革


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